nanapiに
「簡単!元気がわく塩ライスの作り方」を投稿しました。公開されています。
写真撮影を兼ねて、自分で作りながら、いろいろと思いだすことがありましたので書いておこうと思います。
私がレストランに配属されたのは20代も後半になろうかという頃です。
文化祭でたこ焼きを転がしたことはありましたが、レストランは初めてでした。
ホールで接客するか、厨房で手伝うか。その日によって担当が変わるのですが、どちらもハードワークに変わりなくて、疲労過多で倒れる人も少なくありませんでした。けっこう普段は頑張れてる人が、ある日、突然にバッタリと倒れてしまうなんてこともあって、健康管理って大変だなあと実感したものです。ちなみに、スタッフ全員が健康管理に注意していましたし、風邪でダウンするひとも少なかったんですけどね。積もり積もった疲労やストレスが肉体と精神を蝕んでいくような、そういうものが、あったんだろうなと思います。
当時、チーフが40代でした。つまり現在の今の私と同じくらいです。
スタッフのなかには栄養ドリンクを愛用しているひともいましたが、チーフは、
『レモン1000個分のビタミンCだ?
そんなん飲むより、これ一個かぢってたほうがいいぞ!』
と、くさりかけのレモンを指差してましたね。
私は、そんなチーフに心酔していた一人です。
くさりかけのレモンは、果皮が古くなっただけのもので、中身は大丈夫です。今思えば、瀬戸内産のレモンでしたから、けっこう高級だったのではないかなと思います。当時の私には価値がわかりませんでした。残念。
レストランでは、かなり贅沢に食材を使用します。ちょっとでも「だめ」ってなると、避けられてしまう。そして「使えない」材料が、少しづつですが、たまるのです。そういうのを利用して、まかないにしたり。
くさりかけ果物や、野菜を、「ここは食える」と、ちょっと手を加えてから、チーフは冷凍庫に放り込んでおくんです。夏は、そんなシャーベット化した冷凍果物でデザートを作ってくれたりしました。みんな「余りもの」「残り物」「くさりかけ」呼ばわりしてたけど、実は恵まれていたんでしょうね。分かってる人には分かっていたことでしょうけど。
チーフを筆頭に、厨房スタッフは精鋭6人。
習ったわけでは、ありません。
教わったというのも、ちょっと違う。
見よう見まねで覚えていたんですよね。
で、ときどき、世間話のように「作り方」や「炒め方」を語ってくれるわけです。
私は配属されている間ずっと「見習い」の位置づけでした。でも、このときの体験は、あらゆることに通じて役に立っています。そう感じています。
塩ライスは、膨大な冷凍保存のごはんを利用して作られること多かったです。
前日の残りの惣菜(日替わりメニューのカニクリームコロッケなどの揚げ物も)があると、それを分けたもらえたり、夕食ならランチで「失敗して壊れて出せなくなった」ものの「かけら」が添えられました。
当時、ランチタイムは超満員で、平日も休日も区別なく忙しかったですねえ。
私か゛配属されているあいだは、ずっとそんな感じでした。景気が良かったのかもしれないし、なにかのタイミングが良かったのかもしれません。でも、スタッフの多くは『こんなの忙しすぎていやだ。体もたない』と悲鳴をあげる人が大半でした。何がいいのかどうかなんて、その時その時には判断しにくいものです。
当時は「塩分の摂り過ぎは良くない」と言われることが多くて、私の両親や親せきは塩分少なめの食事が多かったんですよね。で、『うすすぎる』と、親父衆はコッソリと塩やら胡椒やらを、ふりかけちゃうんですよね。
味が薄いからと「ふりかけ」に頼ってしまうと、塩分の摂取も多くなっています。でも自覚しにくい。
その点、
『エアコンないとこで働いてんだ。汗かくだろ?塩だよ塩!』
と言っていたチーフは、今思えば「熱中症対策」の天才だったのかもしれません。
夏バテっぽい顔していると、
『なさけないツラしてんなあ』
と笑って「塩飴」を、くれました。
そういえば、
特製アイスクリームも「塩アイスクリーム」でしたねえ。
今回は、当時、よく聴いていたスピッツの「ロビンソン」を聴きながら、作りました。
せっかくなので、仲間とその家族たちみんなも呼んで、ガーデンパーティー風に。いえ、みんなで農作業のあと、ただ楽してくつろいで食べてただけですけどね。
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